ZZR400のN型にポータブルナビを付けてみます。Garminのnüvi205というポータブルナビはバイク取付キットが出ているので、機械的には取り付け可能。ナビ自体はバッテリー駆動が可能ですが、電源をバイクから直接取って常時給電状態で使ってみましょう。
なお、この事例ではたまたまうまく動きましたが、真似をする場合は自己責任でお願いします。事故等発生しても一切責任はとれません。
DC5Vを作る
バイクの電源はDC12V、ナビの電源はDC5Vです。車用のDC/DCコンバータをかますことで降圧させることができます。
そこでアキバで見つけたこのコンバータ。シガーソケットから12Vを取り出してUSBの5Vを出力するものです。1個100円で売ってました。どのくらい品質に差があるかわかりませんが、カー用品店で買ったら普通に1500円ぐらいしますね。
開けてみました。
MC34063と印刷されたICと回路保護用の管ヒューズが入っています。IC周辺にパラパラと配置されている部品は基本的にICのリファレンス回路どおり。違いとしては動作確認用のLEDが追加されている程度。
出力側はUSB-Aコネクタが基板に直付けされているのでそのまま利用するとして、入力側はヒューズを取り払うことで筐体サイズ(というか製品長)を半減化します。どうせバイク側にシガーソケットとかないしね。基板に直接ギボシ付きの0.75sqの電線を取り付けておきます。使用時は+B側にヒューズをかませればよろしい。
DC12Vを取り出す
以前乗っていたK型のマニュアルとネット上のN型の情報を突き合わせて、現物確認をおこなった結果ジャンクションボックスから電源を取り出すのがよさげ。
8極コネクタの空き端子から12Vを取り出すことができるようです。テスターで当たってみたところヘッドライト/テールライト系統のラインと繋がっているみたい。試しに平型端子で出力を取り出してみると、ACC ONで12Vが出てキーオフでちゃんと切れます。
手持ちの7.5Aヒューズの片側を平型端子に交換して8極コネクタの空き地に突っ込み、反対側をDC/DCコンバータの+Bに接続。コンバータのマイナスはバイクのバッテリーに接続します。
いい感じにシート下スペースに収まりました。
製品搭載と配線
nüviの取付キットRAMマウントはハンドルの左側、ウインカースイッチボックスに共締めで取り付けることができます。結構いい感じ。
ここからシート下のコンバータまでUSBケーブルを這わせます。
ハンドルマウント付近はクラッチワイヤに沿わせてエアアウトレットから覗くフレームに固定。ハンドルを切っても突っ張らないように少し余裕を持たせた配索をします。
フレーム側への取り回しはラムエアダクト上を通すことでラジエータとの接触を回避します。熱はやばいからね。
フレームから後ろはカウル裏を這わせます。N型はカウル裏にクッションが貼ってあるので何となく固定される。
カウルエンドからは燃料パイプとサイドカウルの固定クリップ間を通して何となく固定。
最後にコンバータの取出し部を再びフレームに固定してシート下まで取り回しました。
なるべく外観が悪くならなくて、熱の影響をかわしながらうまく取回せたと思います。
テスト走行してみて、ナビもバイクも取り回しを含めて問題なく動きました。