ポメラでサーバー管理

前のモデルのDM200でLinuxが動かせるということで、今回のDM250でもそのうち動くようになるだろうとは思っていましたが、こんなに早いとは思わなかった。

DM250の発売からひと月たたないうちに、Linuxとのデュアルブート環境が実現しました。なぜかうちに32GBのSDカードが転がっていたので、早速インストールしてみました。

Debianを動かす

作者の@ichinomotoさんのサイト、EKESETE.net blogから諸々ファイルをダウンロードしてインストールします。インストール手順は公式サイトのとおりなので割愛。

本体のリカバリ領域を書き換えてしまうので、メーカー保証はなくなります。

無事、Debian11が起動しました。

結構感動しますね。お礼の気持ちを込めて、Boothで販売されているDebian on Pomera DM200を購入。

どのように解析をしたのか?どのようなしくみでLinuxを動かしているのか?など、詳しく知ることができて勉強になります。

使い方は@moyashiさんのひとりぶろぐに詳しく解説されています。

私はターミナルでの軽作業しかしないので、以下の設定をしました。

キーボードの設定

DM250を購入する決定打はUSキーボード配列が使えるようになったからです。ならば当然、Linux環境でもUSキーボード設定をしなくてはなりません。

キーボード設定ファイル/etc/default/keyboardを以下のように修正します。

XKBMODEL="pc105"
XKBLAYOUT="us"
XKBOPTIONS="ctrl:nocaps"
Code language: Bash (bash)

書き換えたら電源ボタンを押してシャットダウンします。shutdown -r nowだとポメラ環境が立ち上がっちゃうので。

Wi-Fiを使う

続いてネットワーク接続です。

Wi-Fi接続設定は/tmp/wpa_supplicant.confを参照しています。これは起動時にSDカードから都度コピーされているものなので、オリジナルの設定ファイルを編集します。

rootになって/mnt/sd/settings/wpa_supplicant.confを編集しましょう。
複数のアクセスポイントを記載しておくと便利です。また、接続用のパスフレーズは暗号化できるので、wpa_passphraseコマンドで変換しておきます。

wpa_passphrase "ESSID" "pass phrase"
network={
  ssid="ESSID"
  #psk="pass phrase"
  psk=xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx
}
Code language: Bash (bash)

こんな感じに変換してくれるので、コピペして設定ファイルが完成。

ctrl_interface=/var/run/wpa_supplicant
network={
  proto=WPA WPA2
  key_mgmt=WPA-PSK
  scan_ssid=1
  pairwise=CCMP TKIP
  group=CCMP TKIP
  ssid="自宅のWi-Fi"
  psk=xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx
}
network={
  proto=WPA WPA2
  key_mgmt=WPA-PSK
  scan_ssid=1
  pairwise=CCMP TKIP
  group=CCMP TKIP
  ssid="モバイルWi-Fi"
  psk=xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx
}
network={
  proto=WPA WPA2
  key_mgmt=WPA-PSK
  scan_ssid=1
  pairwise=CCMP TKIP
  group=CCMP TKIP
  ssid="iPhoneのテザリング"
  psk=xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx
}
Code language: JavaScript (javascript)

/tmpに同じものをコピーしたら、wifi_switch onで接続できるようになります。

テキストエディタと日本語

ネットに接続できたらまずはapt update && apt upgrade。もともとDebian11.4にはなっていますが、細かいアップデートが入ります。

そしてインストールすべきテキストエディタはvim。これがないと始まらない。

それから標準のターミナルでは日本語表示が化けるので、ログイン直後にfbtermを実行するよう、.bashrcに追記しました。

あとはsshの設定をすれば、ポメラでサーバー管理ができますよ。