Macのトラックパッドを交換してみた

うちのMacは2011年モデルの15インチMacBook Proです。DVDドライブが付いている重たいやつ。ディスプレイは非レティナだしトラックパッドは機械式。

数年前にSSDに換装してメモリもめいっぱい16GB積んでいるので結構快適に動いています。バッテリーも新調してビデオ問題もリコールのかなり後期に対策したもの。まだまだ現役で使えます。…OS以外は。

そんなうちのMacですが、トラックパッドにジュースをこぼしてからクリック感触が非常に悪い。内部で糖分が糊のように残っちゃたんですね。

トラックパッドは交換できる

前述のとおりかなり古いモデルなので、もはやAppleは修理を受け付けてくれません。でもパーツは何故か流通しています。Appleの新製品が出るたびに分解してくれるiFixitというサイトでは部品の交換方法を紹介するとともに、部品や工具を販売してくれています。

モデルや年式ごとに各部の交換手順のページがあって、それを見ると作業に必要な工具や部品のパーツ番号がわかります。

今回購入したトラックパッドは部品代が54.99ドル、送料が16.25ドルで出荷まで2日、UPSで9日かけて日本までやってきました。

iFixitから届いた荷物

こんな感じの梱包でした。

部品の梱包状態
iFixitのトラックパッド

ケーブル交換しなければ楽

同じ2011年モデルのMacBook Proでも13インチは結構手軽に交換できるのに、15インチモデルはロジックボードを外さなくちゃいけないからいろんなところのコネクタを外す必要があってすごく大変!…と、iFixitの手順書には書いてあるんですが、そんなことない。

確かにトラックパッドとロジックボードとをつなぐフィルムケーブルを交換しようとすると、ケーブルがロジックボードの下を這い回っているので大変です。

でもね、トラックパッド側にもフィルムケーブルのコネクタあるんですよ。パーツもケーブル付きとケーブルなしの2種類が用意されていて、ケーブルなしだと10ドルほど安い。

「ま、いけるんじゃないの?」とケーブルなしのトラックパッドを発注したところ、バッチリ交換できました!

必要な工具は0番のプラスドライバーと1.8mmのY字ドライバー(iFixitには0番って書いてあるけど)のみ。

0番のプラスドライバーと1.8のY型ドライバー

お手軽交換手順

まずはプラスドライバーで裏蓋を外します。ねじは長いのが3本と短いのが7本、2種類あります。

Macのバックパネルを外す

続いてY字ドライバーでバッテリーのねじを外します。3本ありますが、1本は「剥がさないで」とプリントされたシールの下に隠れてる。

隠れているバッテリー固定ネジ

バッテリーのコネクタは結構小さくて壊れやすいみたいなので、結線したままバッテリーをロジックボードの上へ除けました。

バッテリーを移動

問題のフィルムケーブルですが、トラックパッド側のコネクタはnon-ZIFコネクタです。ぱっと見、ヒロセのフリップロック式コネクタのようにも見えますが、差し込んでいるだけなので無理に開こうとしてコネクタを壊さないように注意!

フィルムケーブルはコネクタ差し込み部の幅が狭くなっているので、ケーブルの端をつまんで水平方向に引き抜きます。

トラックパッド側のコネクタ
フィルムケーブルを引き抜く

さらにケーブルは両面テープでトラックパッドに貼り付けてあるので剥がしておきましょう。

トラックパッドは手前側のベロがアルミの筐体に差し込まれていて、奥側(ロジックボード側)のふたつのバネ部品でネジ止めされています。トラックパッドを止めているのは銀色のねじのほう。プラスドライバーで各2本外します。

トラックパッド固定ネジを外す

ディスプレイを少し開いて、外側からトラックパッドを少しずらしてやると外れます。

トラックパッドを外す

新品のトラックパッドを組み込んでフィルムケーブルを差し込んだら、位置合わせをして奥側のバネ部品を介して本体にネジ止めします。この状態でトラックパッド各部を操作してみて、まんべんなくクリック感があることを確認します。

クリック感はバネ部品の黒いネジとトラックバッド手前側中央の銀色のネジを締めたり緩めたりして調整します。いずれもプラスドライバーで調整します。

トラックパッド調整ネジ

いい塩梅になったら逆手順で元に戻します。これでまたしばらく戦える!

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